歯周病治療
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その出血、もしかして「歯周病」のサインかもしれません

朝起きたとき、口の中がネバついたり、歯磨きのときに歯ぐきから出血することはありませんか?
実はそれ、歯周病の初期症状かもしれません。
歯周病は、「静かなる病気」とも呼ばれ、知らない間にじわじわと進行します。
痛みがないまま歯を支える骨が溶け、最悪の場合は歯を失ってしまう怖い病気です。
当院では、歯周病を「早期に発見し、的確に治療・予防していくこと」を何よりも大切にしています。
歯周病とはどんな病気?
歯周病は、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に溜まった歯垢(プラーク)に潜む細菌が原因で、歯ぐきに炎症を起こし、やがて歯を支えている骨まで溶かしてしまう病気です。
初期症状に要注意
歯ぐきから血が出る(歯磨きの時)
口臭が気になる
歯ぐきが腫れている、赤くなっている
歯がグラグラする
硬いものが噛みにくい
歯ぐきが下がって歯が長く見える
これらの症状がある方は、早めの受診をおすすめします。
当院の歯周病治療の流れ
初診時の歯周病検査(保険適用)
当院では、歯周病の可能性がある患者さまには、初診時に以下のような簡易検査を行っています。
歯周ポケット検査
歯と歯ぐきの境目に専用の器具を入れて、歯周ポケットの深さを測定します。
健康な方は1〜3mm、4mm以上は要注意です。
動揺度検査
歯がどれくらいグラついているかを確認し、歯を支える骨の状態を把握します。
歯肉からの出血チェック
検査時に出血がある場合、すでに歯周病が進行している可能性があります。
実は多くの方が「普段は出血していない」と感じていても、検査では出血が見つかることが多く、ご自身では気づきにくいのが歯周病の特徴です。
唾液検査「シルハ」で、リスクを数値で把握(自費 2,500円/1回)

当院では、より詳しく歯周病のリスクを分析するために、唾液検査「シルハ」を導入しています。
この検査では大きく3つのことが分かります。
これに関する以下6項目を判定します。
虫歯菌
酸性度
緩衝能
白血球
タンパク質
アンモニア
歯周病は歯を支える骨(歯槽骨)を失う「病気」です。
患者様だけ、歯科医院だけが頑張って治る病気ではありません。患者様との信頼関係を築き、一緒に治療していかなければなりません。
当医院では、歯周病についてしっかりとご説明し、早期発見・早期治療で歯周病の予防に取り組んでおります。
治療が終了しても、その後また歯周病が再発してしまっては意味がありません。自動車に車検や点検があるのと同じように、お口の中も点検が必要です。
治療した歯や歯茎の状態を点検(メンテナンス)し、お口全体のクリーニングを行って歯周病になりにくい環境を作っていきます。

歯科医院で行うプロフェッショナルケア
歯周病の基本治療はお口の中を衛生的にする治療です。
歯科医院での治療「プロフェッショナルケア」とご自宅での「ホームケア」をきちんとしないとなかなか治らない病気です。
歯科医院と患者様とで互いに協力しあい、歯周病の改善に努めることが大切です。
スケーリング(歯周組織のクリーニング)

歯の表面に頑固にこびりついたバイオフィルム(歯石や歯垢)をきれいに除去します。
スケーラーという器具を使って行います。
ルートプレーニング(歯根面のクリーニング)

歯周ポケットが深く歯根に歯石が付いている場合は、スケーリング終了後に、専用の超音波スケーラー(先が細くその先から歯周病に効く薬液が出る物)で歯根表面についた歯石やバイオフィルムを落とします。
歯根面を滑らか(滑沢)な状態にして歯石やバイオフィルムの再付着を防ぎます。
ルートプレーニングは、スケーリングだけでは除去しきれない歯茎の深いところを清掃し、歯石除去の仕上げを行う処置と言えます。
ブラッシング指導(歯磨きの説明と練習)

歯科医院でどんなにきれいにしても、毎日のご自宅でのケアが不十分では、お口の中はまたすぐに汚れてしまいます。
毎日歯科医院に通えるわけではありませんから、ご自宅でのお口のケア(セルフケア)が一番大切です。
当歯科医院では患者様のお口の状態にあった歯磨き方法をご説明しています。
PMTC

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)は歯科医師や歯科衛生士が専用器具を用いて行う、専門的な歯や歯の周囲(歯周組織)のクリーニングです。
歯周病は、歯周ポケットなど歯磨きができない部分で進行する病気ですから、PMTCは歯周病を予防する最適な治療と言えます。
歯ぐきが下がるのを防いで、歯ぐきを健康な状態に保つことができます。