「一口腔単位の治療」を行っています
- Q痛いところだけ治してもらうことはできますか？
- Aもちろん可能です。まずは痛みをとることが最優先です。その後、全体の状態もご案内しますので、ご自身の希望に合わせて治療内容を決めていきましょう。
- Q一口腔単位の治療って、費用が高くなるんじゃないの？
- A治療費は一度にかかるのではなく、計画に沿って段階的に行うため、負担が分散されます。また、最終的には再発を防ぐことで「無駄な治療費の節約」にもつながります。
- Q時間がかかるのでは？
- Aお口の状態にもよりますが、効率的に治療計画を立てることで、かえって通院回数が少なくなるケースも多いです。
～お口全体の健康を守る、くまざわ歯科医院のこだわり治療～
歯科治療において「どの歯が悪いのか」だけでなく、「なぜその歯が悪くなったのか」「今後、他の歯は大丈夫か」といったお口全体の状態を包括的に診断・治療する考え方が、近年ますます重要視されています。
くまざわ歯科医院では、こうした包括的な診療方針のもと、「一口腔単位の治療」を行っています。
「一口腔単位の治療」とは、お口の中全体（＝一口腔）をひとつの機能的な単位と捉え、虫歯・歯周病・咬み合わせ・残存歯のバランスなどを総合的に診査・診断したうえで、長期的に安定した口腔内環境をつくることを目的とした治療です。
「痛いところだけを治す」という場当たり的な対処ではなく、「なぜ悪くなったのか」「どうすれば再発を防げるか」を見極めたうえで、科学的根拠に基づいた綿密な治療計画を立案し、効率的かつ的確な治療を実施します。
歯や歯を支える骨は、一度失えば元には戻りません。
だからこそ、ただその場をしのぐ治療ではなく、5年後・10年後の健康を守る治療を。
それが、くまざわ歯科医院の「一口腔単位の治療」に込めた想いです。
一口腔単位の治療ってなに？
まず、「一口腔（いちこうくう）単位」という言葉を噛み砕いて説明しましょう。
「口腔（こうくう）」とは、「お口の中」のことです。
つまり、「一口腔単位の治療」とは、お口の中全体を一つのまとまりとして考えて、計画的に治療を行うという意味です。
通常、歯が痛くなったり、詰め物が取れたりしたとき、多くの方は「その歯だけ治してほしい」と思われることでしょう。
もちろん、それも大切な治療のひとつですし、急を要する場合はすぐに対応いたします。
しかし、お口の中はすべての歯が連携し合いながら機能している“チーム”のような存在です。
一部の歯だけを治しても、他の歯や歯ぐきが不健康なままでは、再びトラブルが起こりやすくなります。
たとえば…
虫歯が1本治っても、他の虫歯が進行していたら、また治療が必要になります
歯ぐき（歯周病）が弱っていたら、せっかく入れた詰め物や被せ物がすぐに取れてしまうこともあります
噛み合わせが不安定だと、一部の歯に負担がかかり、歯が割れたり、顎が痛くなったりすることも…
こうしたリスクを減らし、お口全体を長く健康に保つために、一口腔単位での診査・診断・治療が大切なのです。
くまざわ歯科医院の「一口腔単位の治療」の流れ
当院では、お口の健康を守るために、初診時に時間をかけてしっかりと検査を行い、治療計画を立てることを大切にしています。
以下にその流れをご紹介します。
Step1：まずは緊急処置（痛み・腫れがある方）
初めて来院された際に、強い痛みや腫れがある場合には、当然その症状を優先して治療いたします。
Step2：落ち着いたら、次にお口全体を診査します。
歯周病検査（歯ぐきのポケットの深さ測定）
虫歯チェック（見た目とX線による確認）
レントゲン撮影（10～14枚法）
小さなレントゲンを使ってお口全体を細かくチェックします
必要に応じて、お口全体の型取り（診断用模型の作製）
これらの検査は、患者さまご自身では気づきにくいトラブルを早期発見するために欠かせません。
見た目はキレイでも、レントゲンで見ると歯の根っこに膿がたまっていたり、歯の間に虫歯が隠れていたりするケースもあります。
Step3：丁寧な説明と治療計画のご提案
検査結果は、レントゲン画像やお口の中の写真、模型などを使ってわかりやすくご説明します。
また、必要に応じてリーフレットも使いながら、どんな治療をどの順番で行うのか、治療期間、費用の目安も含めてご説明いたします。
ここで大切にしているのは、「患者さまご自身が納得して治療を受けていただくこと」。
不安や疑問がある場合は、何でも聞いてください。無理に治療を進めるようなことは絶対にいたしません。
なぜ一口腔単位での治療が重要なの？
では、ここで改めて「どうして一口腔単位で治療する必要があるのか？」について、詳しくお話しします。
歯や骨は一度失うと、二度と戻らない
虫歯や歯周病で歯を失うと、その歯や支えていた骨は自然には元に戻りません。
インプラントや入れ歯といった方法もありますが、「ご自分の歯に勝るものはない」のが現実です。
だからこそ、「悪くなる前に守ること」「全体を見て無理のない治療をすること」が将来の健康につながるのです。
局所的な治療では再発のリスクが高い
例えば1本だけ被せ物をしても、周囲の歯ぐきが腫れていたり、他の歯に虫歯が残っていたりすれば、せっかくの治療が長持ちしません。
トラブルの“根本原因”を見逃さないために、お口全体を見て計画することが、結果的に再発を防ぎ、通院回数も減らせます。
見た目だけでなく「噛む力」や「機能」も改善できる
見た目がきれいになるだけでは、健康とは言えません。
しっかり噛める、食事が楽しめる、話しやすい――これらの「機能」がそろってこそ、真の意味での治療成功です。
一口腔単位で診ることで、美しさと機能性を両立させた治療が可能になります。
治療はゴールではなく、健康を維持する“スタート”です
私たちくまざわ歯科医院では、治療そのものを「ゴール」とは考えていません。
むしろ、「治療が終わったところが、これからお口の健康を維持していくスタート地点」と考えています。
ですから、治療終了後は、定期的なメンテナンス（予防歯科）を通じて、再発防止・健康維持をサポートします。
よくあるご質問（Q&A）
まとめ：10年後、20年後も健康な歯を守るために
歯は、一生ものです。
だからこそ、いま目の前の1本の歯だけを見るのではなく、「お口全体のバランス」「これからの人生」「健康寿命」を見据えた治療が必要だと、私たちは考えます。
くまざわ歯科医院では、あなたの人生に寄り添いながら、お口の健康をサポートしていきたいと思っています。
まずは、お口の状態をしっかりチェックするところから始めてみませんか？
ご相談だけでも歓迎です。ぜひお気軽にご連絡ください。
