2024年7月号
2025/05/19
7月号.所沢市で「体感型デジタルアート・ダリ展」で観て来ました。
先月、埼玉県所沢市にある【角川武蔵野ミュージアム】へ【サルバドール・ダリ展】を観に行って来ました。
お目当ては「体感型のデジタルアート劇場」を観ることです。
車で所沢の街道を進んで行くと、左奥に周囲の景色とは趣の異なる建物が見えました。
展示会場に到着すると、目の前には岩石のように不規則な多角形の形をした、巨大な建物がありました。
まるで巨大な隕石が、地上に突き刺さった様にそびえ立っているので驚きました。

その珍しい建物は、東京オリンピックで使用した新国立競技場をデザインした建築家、隈 研吾さんが手掛けたそうです。
受付で入場券を買い、地下にある会場へ向かいます。降りてすぐ目の前には、ユニークな口ひげが特徴のダリの大きな写真と撮影できるスポットがありました。
その中でも「中に入れる卵」では、ダリの特徴である口ひげを模した付け髭をつけて撮影することができて面白かったです。
会場に入り、写真と共にダリの生涯を紹介する展示物を観ながら奥へ進んで行くと、その先には、想像していたよりも広い空間がありました。
そこでは楽曲と共に、床や壁など360度にわたって無数のデジタルアート作品がダイナミックに映し出されていました。
私が、その中でも特に印象に残ったのは「虎が魚の口から飛び出る作品」でした。

次々と飛び出てきたのは、ザクロの実から出た赤い魚、さらにその魚の口から牙をむき出して襲ってくるような大きな虎です。
そのリアルで動きのある現代のデジタル映像に感動しました。
こうして所沢市で、20世紀を代表する芸術家、ダリの魅力的なデジタルアート作品によって、想像力を掻き立てられる有意義な時を過ごして来ました。